だいじょうぶだ50代~50代のing

50代の世界観を書きます

【8】はじめは事務職でしたが

辞めて実家に帰り、母のすすめで雑貨屋の店員になりました。

ぼーっとしている娘をゆるせない母。母が求人を見つけては娘に受けろという。そりゃそうです。私でもそう思う。対して父は子に甘く、文句はひとつも言いませんでした。私でもそう思う割りにその頃の私は東京帰りの脱け殻。なまけものそのものでした。

ところが受かった雑貨屋はみやげも併設していて、時はバブル。全国から観光客が束になって訪れ、私は開眼したのです。それは、ディスプレイの才能でした。ぬいぐるみにお菓子を持たせてPOPをつけて、ぬいぐるみに宣伝させる。ゴリラのぬいぐるみは天井から吊り下げるなど、商品一つひとつに自己主張させるのです。平均単価300円ほどの雑貨屋で1日に100万円売り上げた日もありました。朝7時に出勤して、夜は10時に帰る生活が1年ほど続いたある日今度は母が、宝飾店員の仕事を探して来ました。つづく